社長が語る未来への想い。

60周年を迎える緒方建設では、
「人」を大切にしているそうですね?

 建設業というのは製造業などと違い、設備投資がほとんどない仕事です。しかも、毎回現場が異なるので、結果として技術力が人によってしか培われていかないという特徴があります。会社には仕事の実績は残りますが、そこで蓄積された技術力は、データやマニュアルではなく「先輩から後輩へ」、つまり「人から人へ」と受け継いでいく以外にないんです。それが、弊社が「人」を大切にしている大きな理由です。

しかし、最近では建設業に従事する人も
高齢化しているのでは?

 確かに弊社に限らず、どの会社でも職人さんの高齢化や、それに伴う人手不足は深刻です。また、不況の影響などで採用を控えていたこともあり、ますます技術の継承が難しくなっています。そこで弊社では、昨年と今年で6人の新卒者を採用し、これまで蓄積されてきた有形無形の技術を、次の世代に伝えていく環境づくりを行っています。

会社を経営していく上で大切にされていることは?

 弊社の60年の歴史の多くは公共土木工事を中心としてきました。それだけに、長年人々の生活基盤として不可欠なトンネルや道路といったインフラ整備に携わってきたという誇りはあります。こうした仕事で大切なのは、単に会社の利益だけでなく、「公(おおやけ)のために貢献する」という社会的な使命感です。これからもその使命を果たしていくためにも、今、しっかりと技術を維持・継承しておく必要があると感じています。例えば、いざ災害が起きて、その復旧工事が必要なときに「うちでは技術力が足りないので対応できません」とは言えませんからね。それに加えて、ただインフラをつくるだけでなく、どのように利活用されていくかや、維持・メンテナンスしていくかという視点も大事にしています。それは、地域に根差した仕事をしている私たちの責任ともいえます。

社員に対して、常におっしゃっていることなどはありますか?

 とにかく「安全第一」ですね。もちろん、現場で社員がケガをしたりしないようにというのもありますが、「相手のことを考えた安全」を口酸っぱく言っています。現場周辺の住民の方々や、そこを通る方々への配慮もその一つです。そのために、日ごろから「自分以外の誰か」のことを気にかける意識を持つことで、自分も誰かに助けられているのだと気付いてほしいと思っています。

常に「前よりも良い仕事」を目指して技術力と対応力を磨き続ける

緒方建設では、どんな人材を求めていますか?

 まずは仕事を楽しんでほしい。もちろん、どんな仕事も楽しいことばかりではありません。逆に苦労や悩みの方が多いでしょう。でも、その中で楽しさを見つけられれば頑張れるし、きつくとも続けられると思います。それがやがては“やりがい”につながっていくのではないでしょうか。また、単に技術を磨けばいいというものではなく、さまざまな人と接する仕事なので「人と関わったり話すことが好き=コミュニケーション能力がある」というのも大切な資質ですね。

会社の将来的な展望は?

 一番頭を悩ませているところですね(笑)。もちろん、これまで通り地域の皆さんの役に立つインフラをつくり続けるための技術力の積み重ねは、途絶えさせるわけにはいきません。さらに、この仕事は「これだけやったら終わり」ではないので、常に「前よりも良い仕事」を目指すことも大切です。それらを可能にするのは、結局「人」の力。時間はかかりますが、この仕事に誇りや使命感を持って取り組める人材を育て、いつでも発注者の求める技術力や対応力を提供できる会社であり続けたいと思います。

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